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イケチョウガイとヒレイケチョウガイの環境DNA解析を 用いた簡易判定の試み

カテゴリ
学会
発表または掲載年月日
2019.11.03
発表学会/学会誌名
第二回環境DNA学会 神戸大会
発表題目
イケチョウガイとヒレイケチョウガイの環境DNA解析を 用いた簡易判定の試み
発表者
1)藤井明美、中村昌文、近藤昭宏 2)山中 裕樹
発表者所属
1)株式会社日吉 2)龍谷大学
概要
琵琶湖固有種であるイケチョウガイは、日本の淡水に生息する最大の二枚貝であるが、絶滅
危惧I 類に指定されている。また、イケチョウガイは、淡水真珠養殖に利用されてきたが、
乱獲や環境悪化により個体数が減少し、成⾧不良や斃死が起きたため、1990 年代に中国の
固有種であるヒレイケチョウガイとの遺伝子交雑体が改良貝として真珠養殖場に導入され
た。その結果、琵琶湖のイケチョウガイ自然集団の遺伝子汚染が問題と考えられるようにな
った。本研究では、イケチョウガイ及びヒレイケチョウガイのそれぞれの飼育水槽水より環
境DNA を抽出し、新たに設計した検出系を用いて、リアルタイムPCR による解析を試み
た。その結果、イケチョウガイ及びヒレイケチョウガイの母系の区別ができることが確認さ
れ、この手法は両種の簡易判別法として有効であると考えられた。

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