水質検査と菌検査のプロ集団が
レジオネラ属菌を検出します
POINT
厚労省の科学研究費補助金内でのレジオネラ属菌検査の検討が行われました。同研究事業で報告された方法に基づいた外部精度管理に日吉は参加しています。
レジオネラ属菌とは
レジオネラ症は、水利用設備の多様化等を背景に感染事例が増加し、国民の重要な健康課題となっています。レジオネラ症は、レジオネラ属菌によって起こる疾患であり、レジオネラ肺炎と肺炎にならない自然治癒型のポンティアック熱の2つの病型があり、特に抵抗力の弱い高齢者の方や乳幼児は注意を払う必要があります。
レジオネラ症の発生を防止する対策の基本は、レジオネラ属菌が繁殖しやすい状況をできるだけなくし、これを含むエアロゾルの飛散を抑制する措置を講ずることです。特に、多数の者が利用する公衆浴場、宿泊施設、旅客船舶等の施設又は高齢者、新生児及び免疫機能の低下を来す疾患にかかっている者が多い医療施設、社会福祉施設等においては、入浴設備、空気調和設備の冷却塔及び給湯設備における衛生上の措置を徹底して講ずることが重要となっています。
レジオネラ属菌の主な発生場所
- 公衆浴場
- 宿泊施設
- 旅客船舶
- 冷却塔の冷却水
- 循環式浴槽水
- 給湯設備の水
- 加湿器の水
- 蓄熱槽水
レジオネラ属菌の感染と症状
感染経路 | 経気道感染(循環式浴槽水、空調の冷却塔水などから発生するエアロゾルを肺へ吸入することで感染する)。人から人への感染はないとされる。 |
症状 | レジオネラ肺炎は全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛等に始まり、乾性咳嗽、高熱、悪寒、胸痛がみられるようになる。傾眠、昏睡、幻覚、四肢の振せんなどの中枢神経系の症状が早期に出現するのも本症の特徴とされる。ポンティアック熱は突然の発熱、悪寒、筋肉痛で始まるが、一過性で治癒する。 |
レジオネラ属菌の検査
日吉は、厚生労働省の研究グループで報告された方法に基づいたレジオネラ制度管理に参加しています。
※2019年9月、厚生労働省より公衆浴場における水質基準等に関する指針について「検査の依頼にあたっては、制度管理を行っている検査期間に依頼することが望ましい。」と文言が追記がされました。