滋賀県における新型コロナウイルスの下水サーベイランスの取り組みの紹介
- カテゴリ
- 学会
- 発表または掲載年月日
- 2025.08.21
- 発表学会/学会誌名
- 日本進化学会
- 発表題目
- 滋賀県における新型コロナウイルスの下水サーベイランスの取り組みの紹介
- 発表者
- 〇松田涼1、堀江怜平1、中村昌文1、井原 賢2、西村 文武3
- 発表者所属
- 1 株式会社 日吉、2 高知大学 農林海洋科学部、3 京都大学 大学院工学研究科付属流域圏総合環境質研究センター
- 概要
- 新型コロナウイルス感染症の起因ウイルスであるSARS-CoV-2は人糞便中からも検出することができる。汚水は下水管を通って下水処理施設に運ばれるため、地域ごとに下水処理施設の流入下水からウイルスRNAを検出することにより地域ごとの感染の動向をより客観的にかつ効率よく把握できる。私たちはこの下水サーベイランスと呼ばれる方法を用いて、滋賀県における下水中SARS-CoV-2のRNA濃度を継続的に測定して、病原体の急拡大などの状況変化を知ることで、感染症対策に利用できないかを検討してきた。滋賀県は下水道の普及率は高く、各下水処理施設のSARS-CoV-2 RNA濃度は概ね新規感染者数の動向と相似している。感染症の流行のトレンドを下水からでも捉えられていることが分かるため、その結果を公表してきた。今回はその取り組みについて発表させて頂きたい。
論文詳細をご希望の方はこちら