岩岳川実験河川における農薬の パッシブサンプリングとグラブサンプリングの比較調査
- カテゴリ
- 論文発表
- 発表または掲載年月日
- 2025.10.01
- 発表学会/学会誌名
- 西日本工業大学紀要 第55巻
- 発表題目
- 岩岳川実験河川における農薬の パッシブサンプリングとグラブサンプリングの比較調査
- 発表者
- 1)川嵜悦子、2)長野緋音、勝見良太、久保明日香、3)原晃大、矢吹芳教、4)高見徹
- 発表者所属
- 1)西日本工業大学地域・産学連携センター、 株式会社日吉 、2)株式会社日吉、3)大阪府立環境農林水産総合研究所、4)西日本工業大学工学部総合システム工学科
- 概要
- 本研究は岩岳川実験河川において,「稲作ごよみ」記載の計60農薬を対象として,2024年5月30日から9月20日にかけて,GS法は週1回計16回,PS法は月1回計4回実施し,両採水法の比較調査を行った.その結果,(1)検出農薬数はGS法が殺虫剤5農薬,殺菌剤5農薬,除草剤12農薬,PS法が殺虫剤9農薬,殺菌剤13農薬,除草剤19農薬がそれぞれ検出され,PS法による検出数の多さが確認された.またGS法のみで検出された農薬が1農薬であったのに対し,PS法はGS法で不検出であった20農薬を検出しており,PS法の農薬捕捉機能の高さが明らかとなった.(2)検出濃度の経時変動は「稲作ごよみ」の散布時期に従うものであり,検出濃度はいずれも環境基準値を大きく下回った.(3)GS法とPS法の時間加重平均濃度Cwの関係についてはR2=0.943と良い相関が得られ,概ね同程度の値を示すことが示唆された.
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