このような症状はシックハウス症候群と呼ばれ、建材や家具、日用品などから発散する化学物質や シロアリ駆除剤、防虫・殺虫剤などの薬剤等が汚染源とされています。
また、化学物質の中でも高い濃度での暴露による急性的な中毒もありますし、化学物質過敏症のように、低濃度でも問題が起こる場合もあります。化学物質への過敏性は個人差があり、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。女性・幼児など、抵抗力の弱い人ほどシックハウスの症状が出やすいといわれています。
日吉では、こうしたシックハウス症候群を引き起こす原因とされる空気中の化学物質の濃度分析・測定を承っております。
低コスト・短納期でのサービスを提供
測定場所や、箇所数などによってお値引きなども可能です。ぜひ一度ご相談しください。(表は一例です。)![]() |
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パッシブサンプラー |
サンプリング風景 |
物質名 | 測定項目 | 測定方法 | 価格 | 速報納期 |
---|---|---|---|---|
アルデヒド類 | ・ホルムアルデヒド ・アセトアルデヒド |
パッシブ法 (溶媒抽出-HPLC法) |
お問い合わせください | 3日 |
揮発性有機化合物 (VOCs) |
・トルエン ・エチルベンゼン ・キシレン ・スチレン ・パラジクロロベンゼン |
パッシブ法 (溶媒抽出-GCMS法) |
パッシブ法測定の流れ
室内空気中化学物質の測定
測定方法
分子拡散型サンプラー法(パッシブサンプラー法)
パッシブサンプラー法は、捕集剤とポンプ・ガスメーターの機能を内蔵しているため、一定時間以上測定したい部屋の空気中に吊しておくだけで揮発性化学物質の測定が可能です。アルデヒド用ではホルムアルデヒド・アセトアルデヒドが、VOCs用ではトルエン・キシレンなど数十種類の揮発性化学物質の測定ができます。
標準測定法
すべてのシックハウス関連法を満足する、厚生労働省が定めた「標準的な測定法」です。ホルムアルデヒド、トルエンなどのVOCsをはじめ、ガイドライン設定13物質のすべての測定が可能です。
簡易測定法
簡易測定法を用いることで、現場で短時間にホルムアルデヒド、 トルエンの濃度を知ることができます。学校環境衛生基準では、測定値がガイドラインの2分の1を超える場合は前頁に示したいずれかの方法により検査することを条件として使用が認められています。
その他測定法
他にも建材、壁クロス、仕上げ材、各種対策材などからの揮発性化学物質の放散量を測定する小型チャンバー法(JIS A 1901)や、建築用ボード類からのホルムアルデヒドの放散量を安価で迅速に測定する事が可能なガラスデシケータ法(JIS A 1460:2001) なども行っております。シックハウスに関連する法律と測定
測定方法 1:建築基準法におけるシックハウス測定方法
測定項目 | 測定方法 | 価格 | 速報納期 |
---|---|---|---|
ホルムアルデヒド 揮発性有機化合物 (トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン) |
拡散法(パッシブ法) | お問い合わせください | 3日 |
吸引法(アクティブ法) |
測定方法 2:学校環境衛生におけるシックハウス測定方法
測定項目 | 測定方法 | 価格 | 速報納期 |
---|---|---|---|
ホルムアルデヒド 揮発性有機化合物 (トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン) |
拡散法(パッシブ法) | お問い合わせください | 3日 |
吸引法(アクティブ法) |
*ホルムアルデヒドとトルエン以外の測定は必要と認める場合だけ行います。
測定方法 3:ビル管理法におけるシックハウス測定方法
測定項目 | 測定方法 | 価格 | 速報納期 |
---|---|---|---|
ホルムアルデヒド | 拡散法(パッシブ法) | お問い合わせください | 3日 |
吸引法(アクティブ法) |
測定物質と指針値一覧
物質名 | ガイドライン 指針値*1 |
建築基準法 | 学校環境 衛生の基準 |
品確法 | 主な発生源 | 健康影響 |
---|---|---|---|---|---|---|
厚生労働省 | 国土交通省 | 文部科学省 | 国土交通省 | |||
– | 建築物 | 学校 | 住宅 | |||
ホルムアルデヒド | 100μg/m3 (0.08ppm) | 合板、集成材、断熱材、接着剤、防腐剤等 | 目、鼻、喉への刺激、流涙、呼吸器への不快感等 | |||
トルエン | 260μg/m3 (0.07ppm) |
– | 260μg/m3 (0.07ppm) | 接着剤、塗料の溶剤等 | 目、気道への刺激、頭痛・疲労等の神経症状等 | |
キシレン | 200μg/m3 (0.05ppm) |
– | 870μg/m3 (0.20ppm) | 接着剤、塗料の溶剤等 | 目、気道への刺激、頭痛・疲労等の神経症状等 | |
パラジクロロベンゼン | 240μg/m3 (0.04ppm) |
– | 240μg/m3(0.04ppm) | – | 防虫剤、芳香剤等 | 目、皮膚への刺激、肝臓、腎臓、肺の機能障害等 |
エチルベンゼン | 3800μg/m3 (0.88ppm) |
– | 3800μg/m3 (0.88ppm) | 接着剤、塗料の溶剤等 | 喉、目への刺激、めまい等の神経症状、皮膚炎等 | |
スチレン | 220μg/m3 (0.05ppm) |
– | 220μg/m3 (0.05ppm) | 合成樹脂等を使用している断熱材等 | 目、鼻、喉への刺激、眠気やめまい等の神経症状等 | |
クロルピリホス | 1μg/m3 (0.07ppm) *2 |
1μg/m3 (0.07ppm) 使用禁止 |
– | – | 有機リン系防蟻剤 | 倦怠感、頭痛、腹部圧迫感、嘔吐、痙攣等 |
フタル酸ジ-n-ブチル | 220μg/m3 (0.02ppm) |
– | – | – | 塗料、顔料、接着剤等 | 目、皮膚、気道への刺激等 |
テトラデカン | 330μg/m3 (0.04ppm) |
– | – | – | 灯油、塗料の溶剤等 | 麻酔作用、皮膚炎等 |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 120μg/m3 (7.6ppb) |
– | – | – | 壁紙、床材、各種フィルム等 | 目、気道への刺激、消化管の機能障害、皮膚炎等 |
ダイアジノン | 0.29μg/m3 (0.02ppb) |
– | – | – | 有機リン系殺虫剤 | 倦怠感、頭痛、腹部圧迫感、嘔吐、痙攣等 |
アセトアルデヒド | 48μg/m3 (0.03ppm) |
– | – | – | 接着剤、防腐剤等 | 目、鼻、喉への刺激、皮膚炎、麻酔作用、気管支炎等 |
フェノブカルブ | 33μg/m3 (3.8ppb) |
– | – | – | カーバメート系の防蟻剤 | 倦怠感、頭痛、嘔吐、腹痛、縮瞳、意識混濁等 |
TVOC | 400μg/m3 *3 |
– | – | – | – | – |
*2 小児の場合は1/10
*3 暫定目標値
分析機器
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超高速液体クロマトグラフ/タンデム型質量分析計(UPLC/MS/MS) |
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS) |