平成30年7月13日、平成31年1月11日に、「食品,添加物等の規格基準」(厚生省告示第370号)の一部が改正されました。(平成30年厚生労働省告示第269号、平成31年厚生労働省告示第7号)
日吉では、本改正に対応した水質検査を低価格・短納期・高品質にてサービスのご提供をさせて頂きます。
お気軽にお問い合せください。
適用期日
平成30年7月13日
※ただし、平成31年1月12日以前に製造され、又は輸入された清涼飲料水を加工し、使用し、調理し、保存し、又は販売する場合に限り、従前の例によることができる。
主な改正点
1)清涼飲料水成分規格
・アンチモンと亜硝酸性窒素が新たに追加され、亜鉛が削除された。
・ヒ素およびマンガンの基準値が現行の1/5低い値に設定され、規制が強化された。
・ホウ素の基準値が「ホウ酸として」ではなく「ホウ素」となった。
2)清涼飲料水製造基準
・鉄とカルシウム・マグネシウム等(硬度)が削除された。
改正前後の比較表
■清涼飲料水成分規格 単位:mg/L
物質名 | 改正後 | 改正前 |
亜鉛 | 基準値なし | 5以下 |
アンチモン NEW | 0.005以下 | 基準値なし |
ヒ素 | 0.01以下 | 0.05以下 |
マンガン | 0.4以下 | 2以下 |
亜硝酸性窒素 NEW | 0.04以下 | 基準値なし |
ホウ素 | 5以下 | ホウ酸として30以下 |
■ 清涼飲料水製造基準 単位:mg/L
物質名 | 改正後 | 改正前 |
鉄 | 基準値なし | 0.3以下 |
カルシウム・マグネシウム等(硬度) | 基準値なし | 300以下 |
検査の種類
検査は、成分規格、製造基準に対応した各検査が必要です。
下記フロー図から対象となる検査項目をご確認下さい。
検査項目・基準値一覧
注) 【】内の項目数は、スズ(金属製容器の場合)・パツリン(りんご果汁の場合)以外の数です。
![]() |
![]() 【20項目】 |
![]() 【18項目】 |
![]() 【43項目】 |
![]() 【5項目】 |
規格値 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ミネラルウォーター類 (殺菌・除菌無) |
ミネラル ウォーター類 (殺菌・ 除菌有) |
ミネラル ウォーター類 以外の 清涼飲料水 |
|||||
CO2圧力 98kPa未満 (20℃) |
CO2圧力 98kPa以上 (20℃) |
||||||
一 般 規 格 |
1 | 混濁 | ○ | ○ | ○ | ○ | 認めない |
2 | 沈殿物又は固形の異物 | ○ | ○ | ○ | ○ | 認めない | |
3 | スズ (金属製容器包装の場合) |
(○) | (○) | (○) | (○) | 150.0ppm以下 | |
4 | 大腸菌群 | ○ | ○ | ○ | ○ | 陰性 | |
個 別 規 格 |
1 | アンチモン | ○ | ○ | ○ | 0.005mg/L以下 | |
2 | カドミウム | ○ | ○ | ○ | 0.003mg/L以下 | ||
3 | 水銀 | ○ | ○ | ○ | 0.0005mg/L以下 | ||
4 | セレン | ○ | ○ | ○ | 0.01mg/L以下 | ||
5 | 銅 | ○ | ○ | ○ | 1mg/L以下 | ||
6 | 鉛 | ○ | ○ | ○ | 0.05mg/L以下 | ||
7 | バリウム | ○ | ○ | ○ | 1mg/L以下 | ||
8 | ヒ素 | ○ | ○ | ○ | 0.01mg/L以下 | ||
9 | マンガン | ○ | ○ | ○ | 0.4mg/L以下 | ||
10 | 六価クロム | ○ | ○ | ○ | 0.05mg/L以下 | ||
11 | 亜塩素酸 | ○ | 0.6mg/L以下 | ||||
12 | 塩素酸 | ○ | 0.6mg/L以下 | ||||
13 | クロロホルム | ○ | 0.06mg/L以下 | ||||
14 | 残留塩素 | ○ | 3mg/L以下 | ||||
15 | シアン (シアンイオン及び塩化シアン) |
○ | ○ | ○ | 0.01mg/L以下 | ||
16 | 四塩化炭素 | ○ | 0.002mg/L以下 | ||||
17 | 1,4-ジオキサン | ○ | 0.04mg/L以下 | ||||
18 | ジクロロアセトニトリル | ○ | 0.01mg/L以下 | ||||
19 | 1,2-ジクロロエタン | ○ | 0.004mg/L以下 | ||||
20 | ジクロロメタン | ○ | 0.02mg/L以下 | ||||
21 | シス1,2-ジクロロエチレン及び トランス-1,2-ジクロロエチレン |
○ | 総和0.04mg/L以下 | ||||
22 | ジブロモクロロメタン | ○ | 0.1mg/L以下 | ||||
23 | 臭素酸 | ○ | 0.01mg/L以下 | ||||
24 | 亜硝酸性窒素 | ○ | ○ | ○ | 0.04mg/L以下 | ||
25 | 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | ○ | ○ | ○ | 10mg/L以下 | ||
26 | 総トリハロメタン | ○ | 0.1mg/L以下 | ||||
27 | テトラクロロエチレン | ○ | 0.01mg/L以下 | ||||
28 | トリクロロエチレン | ○ | 0.004mg/L以下 | ||||
29 | トルエン | ○ | 0.4mg/L以下 | ||||
30 | フッ素 | ○ | ○ | ○ | 2mg/L以下 | ||
31 | ブロモジクロロメタン | ○ | 0.03mg/L以下 | ||||
32 | ブロモホルム | ○ | 0.09mg/L以下 | ||||
33 | ベンゼン | ○ | 0.01mg/L以下 | ||||
34 | ホウ素 | ○ | ○ | ○ | 5mg/L以下 | ||
35 | ホルムアルデヒド | ○ | 0.08mg/L以下 | ||||
36 | 有機物等(全有機炭素) | ○ | 3mg/L以下 | ||||
37 | 味 | ○ | 異常でないこと | ||||
38 | 臭気 | ○ | 異常でないこと | ||||
39 | 色度 | ○ | 5度以下 | ||||
40 | 濁度 | ○ | 2度以下 | ||||
41 | 腸球菌 | ○ | 陰性 | ||||
42 | 緑膿菌 | ○ | 陰性 | ||||
43 | ヒ素 | ○ | 不検出 | ||||
44 | 鉛 | ○ | 不検出 | ||||
45 | パツリン | (○) (りんご果汁の場合) |
0.050ppm以下 |
![]() |
![]() 【5項目】 |
![]() 【2項目】 |
![]() 【2項目】 |
![]() 【51】 |
![]() 【20】 |
![]() 【17】 |
![]() 【42】 |
基準値 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミネラル ウォーター類 (殺菌・除菌無) |
ミネラル ウォーター類 (殺菌・ 除菌有) |
ミネラルウォーター類、 冷凍果実飲料及び 原料用果汁以外の 清涼飲料水 (⑧~⑪のいずれかに適合) |
||||||||
CO2圧力 98kPa 未満 (20℃) |
CO2圧力 98kPa 以上 (20℃) |
|||||||||
個 別 基 準 |
1 | 芽胞形成亜硫酸還元嫌気性菌 | ○ | 陰性 | ||||||
2 | 腸球菌 | ○ | 陰性 | |||||||
3 | 緑膿菌 | ○ | 陰性 | |||||||
4 | 大腸菌群 | ○ | ○ | ○ | 陰性 | |||||
5 | 細菌数 | ○※ | ○ | ○ | 100以下/mL (※のみ5以下) |
|||||
6 | 水道水質基準(水道水) 51項目 |
○ | 水道水質基準適合 | |||||||
ミネラルウォーター類 (殺菌・除菌無,CO2圧力98kPa未満) 【②の個別規格15項目+⑤5項目】 |
○ |
成分規格及び製造基準の個別基準に適合 | ||||||||
ミネラルウォーター類 (殺菌・除菌無,CO2圧力98kPa以上) 【②の個別規格15項目+⑥2項目】 |
○ 17項目 |
成分規格及び製造基準の個別基準に適合 | ||||||||
ミネラルウォーター類 (殺菌・除菌有) 【③の個別規格40項目+⑦2項目】 |
○ 42項目 |
成分規格及び製造基準の個別基準に適合 |
検査機器・検査風景
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP/MS)カドミウムやヒ素などの重金属を測定する最新の分析機器です。 |
イオンクロマトグラフ(IC)硝酸性イオンなどを測定する最新の分析機器です。 |
細菌検査大腸菌などの細菌を検査している風景です。熟練した検査員が検査しています。 |
ゲルマニウム半導体検出器放射性セシウムを高感度に測定することができる測定機器です。 |